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評論・エッセイ

もっとも良く送られた人生

この作品は、『日本語の外へ』「第1部 アメリカ──遠近法のなかへ」
に収録されたものです。
 アメリカというシステムは、世界じゅうから才能のある人材を集めるシステムだと理解すると、それはもっとも正解に近い。それぞれに独特で優秀な人材を、適材適所でフルに使い抜くことがものすごく巧みであるシステムだ。システムの全体がおそろしいまでに開かれているから、こういうことが可能になる。優秀な人材が世界から集まり続けるところには、当然のこととして資本も集まる。人材と資本に困ることがなく、それらを巧みに使っていくシステム。そ…

底本:『日本語の外へ』角川文庫 2003年
『日本語の外へ』筑摩書房 1997年

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