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評論・エッセイ

結束してこそ我らは建つ。一九四二

 ことの善し悪しはまったく別な問題であるとして、アメリカはほとんど常に新しいことを始めている。いつだって新しいことをめざし、新しいことをいくつも同じに始めている。自由と民主が資本主義と不可分にからみ合ったものを、アメリカは自分たちの理念としている。資本主義は利潤を求めて突進を続ける運命にある。その突進力によって、アメリカの自由と民主は強力に推進されている。だからとにかく立ち上がって前進するほかない。未開の地平を切り開くなら、地球であれ宇宙であれそれは自らのものとなろう、という天の声だってあることだし。
 新たな価値を前方…

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