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エッセイ

すでにそうなってそこにある

 一九四九年に製作された『黄色いリボン』というアメリカの西部劇が日本で公開されたのは一九五一年、昭和二十六年のことだった。二〇一九年から振り返ると六十八年前だ。対日講和条約と日米安全保障条約のふたつが調印された年だ。『黄色いリボン』の日本でのDVDはいまも市販されている。僕は新品価格五百円で入手した。「西部劇史上に燦然と輝く名作!!」と、パッケージのいちばん上にあり、その下の『黄色いリボン』という題名が黄色だ。
 この『黄色いリボン』の原題は"She Wore A Yellow Ribbon"という。…

底本:『フリースタイル』2019年10月

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