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評論・エッセイ

日常的な日本語の語句の、きわめて勇敢な英訳

 僕はうれしい。なぜかと言えば、じつに素晴らしいからだ。これを喜ばずにいることが出来るだろうか。慶事だと言ってもいい。それほどの出来ばえだ。五目炒飯という日本語を英語にする必要にかられた二十代の日本の女性が、ごく当然のことのように、面白くもなんともない、という表情を浮かべて、Fried Rice With Five Eyesという英語を紙に書いたという。
 これは素晴らしい。たいへんいい。炒飯にまず注目したい。ひと昔前なら、炒飯はライス・フライだった。海老フライやアジ・フライ、そして牡蠣フライなどとおなじく、ごく単純に、…

底本:『フリースタイル』2018年11月

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