去りにし夢、しのぶ面影
〈江利チエミのメモリアル・シリーズ〉というCDが、僕の知るかぎりでは九枚ある。そのなかの『艶歌を歌う』と、ついでに『ラテン、ポップスを歌う』の二枚を、ある日の午後、銀座で僕は買ってみた。江利チエミという名前は、僕だってよく知っている。僕が小学校の高学年だったか、あるいは中学生になったばかりの頃、彼女の名は勢いよく急速に、日本全国に広がった。
しかし彼女の歌をきちんと聴いたことは、一度もなかった。聴いておくといい、と僕はいま頃になって思った。「テネシー・ワルツ」を日本で歌ってヒットさせた歌手、というしばしばなされる言いか…
底本:『音楽を聴く』東京書籍 1998年
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