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小説

僕と結婚しよう

もうこれ以上奪われないためには、結婚するしかない

短時間のうちにその人物の本質を見抜き、
肖像画を描くことのできる女性がいる。
しかも、惜しげもなくその絵は描かれた当人に贈られ、
もらった側の感激と共に関係性が変わってしまう。
とばっちりを受けるのは絵を受け取った女性と親密な1人の男性だ。
本質を捉えた絵の力は、ある立場からすれば不吉さそのもの。
そこで男は飛躍の一言を口にする。
それが叶えば、もう奪われることはないだろう。

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