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評論・エッセイ

競争の時代とはなにか

競争の時代とはなにか

二〇〇三年十一月二十六日(*日付については、「まえがき」参照)
 ある日いきなり、日本は競争の時代に入った。この数年という、ごく最近の出来事だ。厳しい競争そのものである市場原理のなかで鍛えられ、そこで常に競争にさらされ、生き残る人が残っていく、勝つ人が勝つ。競争は国内だけではない。国際競争力を身につけた企業が、そうではない企業とのあいだに格差をつけ続ける。これからは競争しかない。さあ、誰もが競争だ、ということになった。
 しかし、日本には長いあいだ、競争は…

底本:『影の外に出る──日本、アメリカ、戦後の分岐点』NHK出版 二〇〇四年

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