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片岡義男.com 全著作電子化計画

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小説

ヒロ発11時58分

ハワイの古都で、離ればなれの家族が再会するひと時

かつてはホノルルに次ぐハワイ第2の都市として
栄華を極めたヒロ。度重なる災害で町の規模は半分になり、
今はさらに縮小している。
片岡作品にはめずらしく、この小説には老人が登場し、
そこにはヒロという都市の歴史、そして日系人の歴史が刻まれている。
現在へと至るそうした歴史を作った人々に息子や娘がいて
再会すれば心からの手土産を贈りあう。
ふだんは離れていても、それぞれの身体の奥には
ずっとヒロの断片が生きているのだ。

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