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片岡義男.com 全著作電子化計画

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評論・エッセイ

今日も小田急線に乗る

 小田急線の駅名のなかに「ヶ」という片仮名が六つある。そのうちの四つは花と関係している。その花とは、新宿のほうから順に、梅、百合、そして桜だ。百合はふたつならんでいる。「ノ」と言う片仮名がひとつ。これは片瀬江ノ島だ。「ランド」と「センター」がひとつずつ。これは微笑を誘う。いまはさほどではないかと思うが、ちょっと前の日本では、ランドとセンターを避けたらどこへもいけなかった。外来語片仮名はもっと多いかと思ったが、意外に少ない。外来語片仮名がなければ日本は成立しなくなって久しいが、このような片仮名を取り入れることに関して、駅名というものは意…

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