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小説

三人ゆかり高円寺

「ゆかり」という名の三人の女性について語られるが、実際に物語に登場するのは一人だけ。とても不思議な物語です。

高円寺のジャズバーで、作家の水谷祐介と編集者の白坂幹夫が、もうすぐやってくる写真家の武井ゆかりを待ちながら話しています。白坂は、これから組んで仕事をしてもらうことになる彼女の話を語ります。次の場面で、同じジャズバーで水谷がラジオディレクターの馬場修平と話しています。馬場は水谷に、一緒に組んで番組をやってもらう予定の女優でピアニストの真崎ゆかりを紹介しようとしています。高円寺にはゆかりという名前が多いという話から近くの喫茶店にもゆかりがいると聞いた水谷は、その喫茶店を訪ねます。その三人目のゆかりが物語を紡ぐ不思議な構造の短編小説。

底本:『ミッキーは谷中で六時三十分』講談社 2014年5月
初出:「群像」2013年5月号

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