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小説

蛇の目でお迎え

打ち合わせ後の雨。そこから始まる物語の行方は……

下高井戸の喫茶店で打ち合わせを終えた作家の北荻夏彦は、雨の降る中を階段を下りたところで、コミック作家の荒地三枝子に、「傘に入れてくれないかしら」と声を掛けられます。初対面ながらお互いの名前を知っていて、共通の編集者の知り合いもいる二人は、彼女が持っている番傘と北荻が持っている蛇の目傘を交換することになり、その流れで、彼女は北荻の部屋に入り、そして帰って行きます。彼女がいなくなった後の欠落を、彼女は買い、北荻は買わなかったコロッケで埋めようとするのですが…。短編小説の航路シリーズ『踏切を渡ってコロッケ』と対をなすコロッケ小説です。

底本:『この冬の私はあの蜜柑だ』講談社 2015年11月

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