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小説

私たち三人

「私たち三人」と「私たち」二人が言う

比喩ではなく、文字通りの挟み撃ちである。
なにしろホテルのバーカウンターだ。
撃たれる立場の人間を真ん中に置き、全部で三人ならそういうことになる。
しかし面白いのは、右側からも左側からも攻撃はない、ということだ。
なのに真ん中は中座する。だから三人は二人になる。
まだまだ続きがありそうだ。
「私たち三人」と言い放つのは右と左の二人だ。
さて、真ん中はどうするだろうか。

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