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小説

彼女から学んだこと

彼女のサイレント・ポートレート

会話や口にされる言葉がまったくないまま小説はしばらく進行していく。
彼女、と呼ばれる女性がどんなふうに水にダイヴするのか、どんな水着でどう歩くのか、本を読む時はどうか、オートバイに乗ったらどうなるか、どのようにコーヒーを飲むか、そうしたポルトレの数々で、ストーリーがあるようなないような曖昧さの中で進んでいく。
「彼女」は1人なのか、複数なのか。
そして48章にいたって、転回が始まる。これはどんな小説か。
「彼女から学ぶ」のは誰なのか?

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