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小説

シャツのボタンが段ちがい

偶然は偶然であり、サインではない

27歳の男性。たっぷりの未来があるようでもあるしそれなりの過去の堆積もある年齢だ。
いくらでも眠ることのできる体力もある。
結婚は、してもいいし、しなくてもいい。
女性もいる。1人ではない。とっかえひっかえ、というのでもない。
ある時、連続してある現象に目を止めた。
シャツのボタンが段違い。それが連続して起きたことに意味を見出すことは可能だろうか?
それは必要なことだろうか?
目の前に現れた、連続した、シャツのボタンの段違い。
ただ彼はぶっ…

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