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小説

僕と寝よう

尾てい骨とそのまわり一帯

再会は片岡義男の小説にあっては重要な起点となる。
再会、という設定だけでそこに少なくとも2人以上いて、過去と現在があることが物語の確固とした背景となる。
現在は過去とは違うけれども、過去が影を落とさない現在もまた存在しない。
男はそれを利用する。ユーモラスに、そして直裁に。
女性に向けて尾骶骨、と言い放つ男のスタンスと、いったんはぐらかすかに見えてビタッと受け止める女が最高に絵になる短篇だ。

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