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小説

ロディオ・バム

スポーツだけではないロディオの名残りをとどめた男が町にポツンと。

ロディオ・バムのBumとは、浮浪者や怠け者、ルンペン、無能の者、といった意味。ブロンク・ライダーと呼ばれる一人の男の中には、ロディオがもたらす熱狂、すなわちどこか人間をダメにしてしまう要素と、ロディオがスポーツになっていく過程でそぎ落ちた、ロディオのルーツに係わる何ものかが残っているようだ。だから、大会のためやってきた数百人のライダーたちが町を後にしても彼はまだ酒場で飲んでいる、一人のlooser(負け犬)として。ようやくその彼も町を去る時、取り残される白のサンダーバードがあまりに美しい。

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