『決定版 股旅・道中 痛快時代劇』というCDの全集を買った。五枚のCDが箱入りだ。一枚に二十曲だから、五枚だと百曲になる。これはかなりいいのではないか。中古レコード店に電話して、時代ものの歌を集めています、協力してください、と頼むのもいいと思う。すっかり忘れた頃に中古レコード店から電話があり、時代もののシングル盤が三百枚集まりました、と店主が言う。これも悪くない。しかし僕は夢を見ている。現実に戻ろう。
現実はあらかじめ僕が予想していたとおりになった。股旅や道中は男の世界なのか。男の歌手の歌っている歌が、じつに多い。神楽…
『図書』二〇二二年七月号