クルマのある風景 2 アメリカの自動車と道路、それは資本主義の絵解きだ
アメリカの雑誌を読んで捨てる前に、これはと思う部分を切り抜くかわりに、僕はカラー・リヴァーサルに自分の好みの構図で接写し、それを保管しておくことにしている。構図をいろんなふうに工夫しながら接写する楽しみがそこにあるし、カラー・リヴァーサルは年月の中で蓄積していき、いまではかなりの数になっている。それをたまに見なおすと、雑誌の現物を見ているときとは違って、写真としてあらたな意味を獲得している様子を確認することができ、それもまた楽しい。
そんな写真のなかから、自動車と直接にあるいは間接につながった絵柄を三点、ここに選んで…
『KNOCK OUT』SPRING 2000
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