アメリカン・マッスル ザ・ディーア・ライフル
「鹿は一発でしとめるんだよ」という台詞が、『ディーア・ハンター』というアメリカ映画のなかにあった。「鹿撃ちの核心はここにあるんだ。鹿を撃つとは、一発で倒すことなんだよ」ワン・ショット。ザッツ・ホワット・イッツ・オール・アバウト。誰の台詞だったか忘れたけれど、鹿を撃つアメリカの男が、そんなふうに言っていた。
もっともポピュラーな・30/30の銃弾が、マガジンのなかに五発ないしは六発。オートマティックなら標的の鹿に狙いをつけたまま、一秒弱に一発の速度で、撃ち込むことはたやすく可能だ。でも本当の鹿撃ち男には、そんなことは許され…
『Free & Easy』二〇〇五年五月号
前の作品へ
次の作品へ