VOYAGER

片岡義男.com 全著作電子化計画

MENU

評論・エッセイ

クローズ・アップ 4 日々の積み重ねの中であふれる愛を歌う キャロル・キング

 キャロル・キングの二枚目のLP『つづれ織り』が、ぼくはとても好きだ。このLPをもういちど聞きなおしつつ、キャロル・キングおよび彼女の歌の世界について考えてみたいと、思っている。
『つづれ織り』には、ぜんぶで十二曲の歌がおさめられている。このうち、二曲は、キャロル・キング以外の歌手によってヒットになった曲だ。残る十曲は、すべて一九七一年にキャロル・キングによって作詞作曲され、このアルバムによってはじめて世に出る歌なのだ。『つづれ織り』には、一種のトータル・アルバムのような緊密感のある雰囲気がこめられている。自作曲だけれども…

『別冊FMfan』第4号 一九七四年十一月五日

このエントリーをはてなブックマークに追加