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小説

約束

誰と約束を交わしたか、ではなく交わした、という事実と行為だけが問題である。

読みすすめるにしたがって、「これもしかして・・・・・・」と、
嫌な予感が兆すかもしれない。
その予感は・・・・・・ 当たります。
そこにそのような道具があり、
「約束」という言葉が発された以上、行為は遂行される。
たとえその言葉が、当事者同士で正しく共有されていなくても。
そして舞台は、周囲に誰もいない、誰も音を聞いていない荒野。
失敗のしようもなく、完璧である。

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