サウンドスケープを歩く 4
230SQというボーズのスピーカーをこんなふうに写真に撮ってみた。せっかくだからアンプを経由してCDプレーヤーをつなぎ、撮影しているあいだずっと、僕は音楽を受けとめていた。輪郭の太くて明確な、力の強いはっきりした音は、なにかをしながら受けとめるものとして、たいそう快適だった。縦と横の幅がともに二十四センチ数ミリで、奥行きは七センチないという薄さだ。壁あるいは天井のようなフラットな平面に取り付ける、サーフェス・マウントのスピーカーだ。
写真にあるように立てて使うようには出来ていないから、仮に立てても不安定だ…
『Coyote』No.19 二〇〇七年七月号
前の作品へ
次の作品へ