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評論・エッセイ

英語で日本語を考える

例えば、「彼女はみんなに嫌われちゃってねえ」を英語にしようとする場合、「彼女は一人の味方も得られなかった」という考え方をする必要がある。この本には、こういった例題が100本収録されている。体裁はほとんど、英語の慣用句マスターのための教材のようだし、そういう使い方をした場合、とても効果を上げるように構成されているけれど、その根底にあるのは、言葉が文化をどれほど規定してしまうかについての考察なのだ。

底本:『英語で日本語を考える』フリースタイル 二〇〇〇年

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