アイキャッチ画像

今日のエッセイ|101年目の夏目漱石|「草枕」のような旅を

LinkedIn にシェア
LINEで送る
Pocket

今日はなんの日|1月1日|片岡義男エッセイ365|「草枕」のような旅を

昨年は、夏目漱石(1867〜1916)没後100年ということで様々な媒体で記念企画が展開されましたが、今年2017年は生誕150年、漱石記念館(新宿区立漱石山房記念館)の開館をはじめ関連企画が各地で続きます。

110年前の今日(明治40年)は、「草枕」が収録された 『鶉籠(うずらかご)』が刊行された日です。発表は前年の1906年、幸田露伴が編集長を務める当時の代表的な文芸雑誌、春陽堂「新小説」9月号でした。

『鶉籠(うずらかご)』の収録作品は「坊ちやん」「二百十日」「草枕」。作風の異なる三作品を収めた本書の序文で、漱石は「集中収むる所三篇、取材一ならず、趣旨固より同じからず、著者はただ此三篇によって、其胸中に漂える或物に一種の体を与えたるを信ず。 天下、著者にちかき或者を抱いて、之を捕え難きに苦しむものあらん」と記しています。

初版の”中”は、国立国会図書館デジタルコレクションの以下のページからのぞくことができます。

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2017-01-01-4-48-02
*画像クリックで「国立国会図書館デジタルコレクション」にジャンプ
uzurakago

装幀は『吾輩は猫である』(1905年)でデビューした橋口五葉。アール・ヌーヴォー調の美しい装本で、漱石の本は『行人』まで手がけました。

今日のリンク

『草枕』青空文庫


Web版「夏目漱石デジタル文学館」
夏目漱石の資料を多く所蔵する県立神奈川近代文学館の特設サイト。当時の書籍や書簡、原稿が画像で閲覧できます。

2017年1月1日 05:36