VOYAGER

片岡義男.com 全著作電子化計画

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小説

たしかに一度だけ咲いた

物語を生きること、現実を死ぬこと

衝撃の小説、と言っていいと思う。
ここには14歳の少女4人が登場するが、
彼女たちの固い結束は、ズバリ、自殺願望によって形成されている。
陳腐な、つまらない死ではなく、
いかに美しく、そして早死にすることができるか、
そのことが彼女たちの最大の関心事だ。
世間は、大人たちは、そしてもしかすると読者も
どこか無邪気ですらあるそうした願望が
現実によって裏切られることを想像するのではないだろうか。
それに対し、この…

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