ほぼ完璧な情事
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われわれが「現実」と呼んでいる何がしかの出来事を言葉で作り上げる。
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言うまでもなく、小説は言葉でできている。
恋愛小説だって、小説である以上、やっぱり言葉でできているはずだ。
そしてこの短編小説は、まだ起きていない情事を
男女2人の会話によって言葉で構築する。
そもそも言葉で出来上がっている小説の中で
未遂の行為、あるいはやらないかもしれない行為を言葉で造型する、
という二重の構造をこの小説は持っている。そして読者はこう思うかもしれない。
いや、ここにある会話の言葉たちは現実の前哨戦ではなく、
すでにそれ自体がじゅうぶんな現実である、と。