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小説

メドレーで六曲

終わり良ければすべて良し、そして次へ

掌編、と言って差し支えないごく短い6編を読者はするすると追いかけていってサラリと読み終えてしまう短編小説だ。
いずれも軽やかでチャーミングな、終わる、ということの重さを払拭したラストシーンを持っている。それが6つ。
なるほど、『ラストシーンの出来ばえ』という短編集に収録されるにふさわしい内容だ。
同じく『ラストシーンの出来ばえ』に収録された別の短編「私のなかの三つの夏」の登場人物と同じ姓の男が出てくるのはさて、偶然か必然か。

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