俺のハートがNOと言う
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店のいちばん奥に、一段だけ高くなって、小さなステージがあった。赤いライトを天井から斜めに浴びて、そのステージでふたりの背の高い青年が、『螢の光』を演奏していた。いろんな楽器の音が出せる大きなエレクトーンにひとりはすわり、もうひとりは両脚を開きぎみに立ち、体をゆっくり横にゆらせつつ、電気ギターを弾いていた。けだるい『螢の光』だった。ラスト・ダンスは、いつもこの曲だ。チーク・ダンスの、最後のチャン
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俺のハートがNOと言い、彼女の返事もNOと言う。
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音大を中退し、才能はあるものの芽が出ず、宙ぶらりんな25歳のバンドマンが2人。
東京を離れ、束の間、東北の地方都市にドサ回り興行に出る。
短いなりに、いちおう、安い下宿を借りての生活だ。
そこへある日、ホステスの女が加わる。
女が1人に男が2人。起こるべくして事が起こり、思いがけない事態になり、男は逃げる、2人とも。
時を経て、再会。女はうらまず、すべてを決めていて、男たちは前に進めない。
いやしかし、何かが変わった、確実に。
その感触を男たちは、オートバイに乗りながら、確かめる。