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小説

スローなブギにしてくれ

捨てる男あれば拾う男アリ。走ることばかりでなく、留まることも、この先の2人は。

オートバイで走ることだけにリアリティを感じている少年と
高2で家出して以来、家に居つかなくなった少女。
2人は不意に、夕暮れの第三京浜で出会う。
次々に生まれてはもらわれていき、捨てられる猫のように
よるべない時間の中を漂い、生活を積み上げることのできない2人。
しかし、決裂と思われた瞬間を超えて、彼女は戻ってきた。
これから、今までとちがう何かが始まるのだろうか。
ゆっくりと、くりかえしながら、歌いながら。
スローなブギのように。

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