白い波の荒野へ
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やがて無言になり、かろうじて一言つぶやく。 「波が来る」
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オアフ島の北海岸にある小屋で4人の若いサーファーが共同生活をしている。50フィートという途方もない高さを持つ波を経験し、それを16ミリ・フィルムで撮影することにも彼らは成功した。スクリーンに映し出された波を追体験する時間と一瞬に通り過ぎた現実の波の時間、待機の時間。3種類の時間はしかし、すべてが1つになって彼らの人生の時間になる。目の前にある圧倒的な無限を知ってしまった人間の充実した空虚がここにある。心理を描かない作家・片岡義男の絶対処女作。