9月20日発行の雑誌『＆Premium（アンドプレミアム）』2023年11月号（発行：マガジンハウス）の特集は「エレガンス、であること。」。この特集の中で、文筆家・翻訳家の山崎まどかさんが「エレガンスな会話を楽しむ、４冊の本」のうちの１冊として、片岡義男の『ミス・リグビーの幸福　蒼空と孤独の短編』（ハヤカワ文庫）を選ばれています。

雑誌『＆Premium』11月号についてはこちらから

山崎さんは「エレガンスとは形の美やスタイルのあること」とした上で、「片岡義男の小説にはこれぞ様式美というものがあり、会話文もその一つ」として、探偵アーロン・マッケルウェイシリーズの１篇『駐車場での失神』での主人公と初老の女性との会話を例に挙げ、「禅やお茶、お花の所作を見ているような"型"の美しさが詰まっている」とした上で「この会話は言葉使いを含め、片岡文学でしか読めない」と締めくくっています。

■関連作品

・わたしの片岡義男 No.10「山崎まどか「片岡義男を発見した日」
・私立探偵アーロン・マッケルウエイシリーズ