小説『とても暑い、ある日』（『推理』双葉社／1972年11月・12月合併号掲載）を本日公開しました。単行本・文庫本未収録の作品です。

日系三世のキャメロン・K・沖島は、ホノルルのパシフィック・インタナショナル探偵社に勤める調査員だ。夏の休暇を終え地中海から戻ってきたばかりの彼は、ラハイナに住む日系の老人・徳永から、11年前に日本留学中の事故で亡くなった愛娘・シャロンの当時の生活についての調査を依頼される。預かった書類を元に、沖島はホノルルに住む当時のクラスメートや、東京で事故当時彼女が乗っていた車（フェアレディSP310）の持ち主などを訪ね歩き、彼女の事故に至るまでの経緯を探っていく。そしてクラスメートから「意外な事実」を聞かされた沖島は、東京でその事実を知る一人の人物に会いにいく。
「人は、なにかに殺されるのですよ」
11年前、愛娘を失った老人の執念が呼び寄せた、真実とは……？

（『推理』双葉社／1972年11月、12月合併号掲載）

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