本日公開の作品をご紹介します。

【新作】東京を撮る56『ヴェジタブル・ブイヨン・キューブス』

確かに、銀紙に包まれたキューブ状の物体は、不思議な魅力があります。銀紙でなくても、キャラメルのように紙に包まれていても、それを持っているだけで嬉しくなります。多分、あの包み方に、その魅力の一端があると感じています。そして、ただ折っただけでは中々そうはならない、折った部分がピシッと収まって全体のキューブ状の形を損なっていないことが重要なのではないでしょうか。手作業と機械作業の境がハッキリしない、そして際がしっかりと立って、佇まいがスッキリしている、そんな矛盾を孕んだ形の面白さ。片岡義男が、今後、どのような形で写真を撮ろうとするのか、その見当が全くつかないのも、キューブの被写体としての可能性の大きさのようで、今作がとても楽しみです。

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