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短編小説の航路『雨が降ります』公開!

「短編小説の航路」シリーズ新作公開

書き下ろし作品「短編小説の航路」シリーズの新作『雨が降ります』を公開しました。片岡義男.comだけで読める作品です。

タイトルは『雨が降ります』で、作中、作家の吉野美紀子が書いた小説は「雨が降る」です。どちらも、北原白秋の童謡「雨」の歌詞で、でも、どちらをタイトルにするかでイメージは随分変わります。確かに、作中で語られる「雨が降る」は、ずっと雨が降っていて、しかしそれは物語に影響しないという小説だから、より端的な「雨が降る」の方が似合うし、雨が降りそうで降らず、道は濡れていても気がついた時には雨が上がっているこの小説には「雨が降ります」というタイトルがぴったりです。片岡義男はあとがきで「雨が降る降る」「雨よ降れ降れ」「雨、雨、降れ降れ」の、やはり歌の歌詞から取ったタイトルの三つの小説を「いずれ書こうと思っている」と書いています。似ているようで違う、それぞれの雨が読めるのが、とても楽しみです。

こちらからお読みいただけます

2021年7月28日 00:00 | 電子化計画

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