『どうぞお入り 外は雨』目次
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『どうぞお入り 外は雨』は1982年9月に集英社コバルトシリーズとして集英社文庫から刊行されました。収録作品のうち『どうぞお入り、外は雨』『九月の雨』『ホワイト・アルバム』は「小説ジュニア」に、『タイトル・バック』は「小説宝石」に掲載されたものです。
18歳。未成年ではあるが、車の運転は可能な大人への入り口に立った年齢だ。
ある雨の夜、2人の18歳には、楽しい偶然があった。
同じような環境に暮らす2人は心を許しあった。
やがて彼女のほうの生活環境は、新たな次元に入る。
彼女はほんとうに1人になるのだ。
また別の雨の夜。今度は彼女は、もう1人の18歳には頼らない。
1人で路線バスを選んだ。ただし、彼にはしっかり手を振りながら。
(『どうぞお入り、外は雨』)
女は大阪、男は東京。
夫婦の別居といえば誰しもネガティブな関係を想像するが、情熱を傾けた仕事のために、納得して別々にいる2人はめずらしい。
男性視点と女性視点の章が交互に現れ、2人は本当に夫婦? どこかでクロスするの? と思わせる構成も見事である。
離れて暮らし、3週間もの時間を開けて外で落ち合う2人は、そのままタイトル・バックに収まる鮮度に満ちている。
(『タイトル・バック』)
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