VOYAGER

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評論・エッセイ

裸足の状態から始めるヴェンチャー

 ブルース・ブラウンの波乗り映画の第二作目がなにだったか、僕は記憶していない。三作目が『裸足の冒険』であったことに関しては、確かな記憶がある。ヴィデオがあったはずだ。探してみたら出てきた。この映画も音楽はバド・シャンクの率いたグループが演奏していた。そのLPを持っていないということはあり得ない、などと思いながら今度はLPを探したら、それもあった。一九六〇年に公開された『裸足の冒険』を、さっそく見ることにした。
 このヴィデオでも最初にブルース・ブラウンが登場し、ひとくさり喋っている。『スリパリー・ホエン・ウェット』とおなじ…

底本:『音楽を聴く2──映画。グレン・ミラー。そして神保町の頃』(第一部 ミシシッピー河の鉄橋を列車が渡っていく)東京書籍 二〇〇一年

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