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評論・エッセイ

歌謡曲が聴こえる ナンシー梅木とミヨシ・ウメキ

『アイム・ウェイティング・フォ・ユー』『時計のささやき』

 ナンシー梅木のLPが一枚、そしてCDが二種類、僕の手もとにある。二種類のCDのうち一枚は、かつてLPで発売されたものがCDになったのだから、LPとおなじだと考えてもいい。もうひとつのCDは、一九五〇年から一九五四年にかけてという遠い昔、彼女が日本ビクターから発売した全二十五曲から、二十一曲を一枚のCDに収録したものだ。これらのLPとCDには、それぞれライナー・ノートがついている。そこに書かれているナンシー梅木の活動歴を、時間順に整理して再話してみたい…

底本:『歌謡曲が聴こえる』新潮新書 二〇一四年

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