鉛筆を削って叱られた
二百字詰めの原稿用紙を数万枚作ってそれを使い果たした頃、小型で普及品のワード・プロセサーが登場した。オアシス・ライトという名で、液晶スクリーンは人さし指一本を横にしたほどの大きさで、打ち込む文字が七つだけ出た。これは一種の冗談だろうと思い、その冗談に加担する気分で買い、その日のうちに使ってみた。
初出:『酒林』76号 二〇〇八年十月
底本:『ピーナツ・バターで始める朝』東京書籍 二〇〇九年
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二百字詰めの原稿用紙を数万枚作ってそれを使い果たした頃、小型で普及品のワード・プロセサーが登場した。オアシス・ライトという名で、液晶スクリーンは人さし指一本を横にしたほどの大きさで、打ち込む文字が七つだけ出た。これは一種の冗談だろうと思い、その冗談に加担する気分で買い、その日のうちに使ってみた。
初出:『酒林』76号 二〇〇八年十月
底本:『ピーナツ・バターで始める朝』東京書籍 二〇〇九年
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