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評論・エッセイ

横置きの東京 神保町とどめの絶景

2003年夏、神保町。曇りがちなある日の午後、一眼レフのファインダーごしという別世界に視線で入り込んでいたとき、絶好の条件で、絶好の古い建築物を僕はとらえた。この被写体を僕なりに要約すると、それはそこに蓄積された大量の時間だ。時間が残した現実の痕跡、という種類の真実は写真うつりが良い。

底本:『日本カメラ』二〇〇四年一月号

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