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小説

グッドラックとしか言いようがない ナイフを買う彼女

絵里子は、中野裕司とおなじ大学にかよっている。ふたりが知り合ってから、すでに1年以上、たっている。ただ、祐司との仲を充分に親密に保ちつつも、関係のなかに自由なスペースを絵里子のほうが多くとっている。そして、そのスペースのなかで、裕司の予期できない面白いことが、絵里子の主導によって、おこっていく。

底本:『マガジン・ノン』一九八五年八月号

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