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評論・エッセイ

東京ポジティヴ 7 現実ではなく、物語を

現実のなかにしか存在しない景色を、僕は架空のものとして写真に撮る。なぜだろうか。自問するまでもない。架空や虚構などは、要するに物語なのだ。現実から触発されて想像力のなかに宿る、もうひとつの現実。それを僕は見ようとしているからだ。物語の誘惑に、ほとんど常に負ける僕。こんなふうに言うのも面白い。

底本:『日本カメラ』二〇〇七年七月号

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