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評論・エッセイ

記憶を撮る 11 幼い頃は銭湯が好きだった

どこかの銭湯で僕はこの写真を撮った。休みの日、あるいは、まだその日の営業が始まる前の時間だ。主として母親から聞かされた昔話によれば、幼い頃の僕は、銭湯をたいそう好んだという。かすかな記憶の底に、銭湯へいくときのうれしさ、そして銭湯のなかへ入った時の楽しさなど、想起することのできるものが、確かにある。

底本:『日本カメラ』二〇〇六年十一月号

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