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評論・エッセイ

母国語の性能と戦後の日本

利得主義とも言うべき強い傾向が、日本語の性能のなかに偏りとして存在する。ただいま目の前にあるこの瞬間という現在にだけ執着し、過去に対してきわめて無頓着なのが日本人だ。現在が更新されれば、ついさっきまでの現在は、もう古いものでしかなく、かたっぱしから忘れ去られ捨てられていく。戦後50年はその証明だった。

『日本語の外へ』角川文庫 二〇〇三年
『日本語の外へ』筑摩書房 一九九七年

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