VOYAGER

片岡義男.com 全著作電子化計画

MENU

評論・エッセイ

少年少女が成長する物語の、最後のページ。グッド・ラックとしか言いようがない

アメリカのグロウイング・アップ小説においては、物語の始まりと終わりで主人公のあり方は大きくちがっている。自分の居場所がどこにもないために、完全に自前で成長に取り組むのである。だからこそ、他人に向けても、心からの共感を持って、グッド・ラックという言うことができる。

底本:片岡義男エッセイ・コレクション『本を読む人』太田出版 一九九五年
『彼女と語るために僕が選んだ7つの小説』新潮社 一九八九年所収

このエントリーをはてなブックマークに追加