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世界地図の歩き方 33 世界貿易センタービル

世界貿易センタービルに想いを馳せる。建設予定地にあった古臭く、レンガ造りのビルが廃墟と化してゆく切ない風景が頭をかすめる。あったものが無となる景色はどうして悲しく、フォトジェニックなのか。何も無くなって、広がる空間がどのように世界を変えたか。そびえたつツインタワー。確かに異端児だった。建物には、ある、傷む、なくなる、の段階がある。世界貿易センタービルの「傷む」は瞬時に「なくなる」とつながった。

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