VOYAGER

片岡義男.com 全著作電子化計画

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小説

美術館で過ごした時間

美術館が最適

恋人同士、とはどうもいえないようだが、親密な二人だ。
親密であいまいな二人。
彼女が引っ越した新しい部屋、そこからほど近くに美術館があり、
そこがまるで部屋から見て離れのような位置にあり、
あたかも自分だけの美術館のような……という位置の構造が
この短篇小説の構造と二人の距離の精妙さに響き合っている。
いうまでもなく美術館は公共空間だが、
なにしろ「離れ」でもあるのだから、
「悪くない」「なにが?」「こういうの」という言葉へと至る

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