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わたしの片岡義男

No.22|片岡サポータ 佐藤公一「ぼくの伯父さん」

 私と片岡義男との出会いは、1973年8月の『ワンダーランド』創刊号、その冒頭に掲載された「丘の上の愚者は、頭のなかの目でなにを見たのだったか」であった。それは、当時地方都市で大学浪人をしていて、味気ない生活をしていた自分に届けられた「小さな爆弾」ともいえた。ビートルズのヒット曲のタイトルをこのようにアレンジして「ロックの心」を届けようとしているエッセイに共感した。こういう表現方法をして良いのだと。そして、巻末の『ロンサム・カウボーイ』の誌面に驚嘆する。門坂敏之の鉛筆画を全面に使用して、そこへ「新聞紙用の活字」で小説が組まれている。内…

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