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書評

一万年前から続く猫と人間の関係を喜ぶ

〈書評〉山根明弘著『ねこの秘密』

「実は、ねこという動物は、人類が誕生した時点では、地球上には存在していませんでした。ねこは人間が時間をかけてつくりだした、犬や豚、牛や鶏と同じ『家畜』のひとつです。犬はオオカミの仲間から、豚はイノシシからといったように、ねこも、とあるネコ科の野生動物を人間が飼育して、長い年月をかけて徐々に現在のねこの姿へと変えていきました」
 猫のもとになったとあるネコ科の野生動物は、最近の研究の結果、リビアヤマネコだと結論されているそうだ。このリビアヤマネコの写真が、本書…

底本:『週刊朝日』2014年12月26日号

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