『東京ラプソディ』一九三六年(昭和十一年)
おおまかに言って銀座の西側、若い女性の足で有楽町の駅から小走りに三分ほどでいけるあたりに、若原クリーニング店という洗濯屋さんがある、という設定だ。銀座でなくては物語にならない、だからそのクリーニング店は銀座にある。そしてその銀座は、一九三六年、昭和十一年の銀座だ。たとえばいまのプランタンの裏あたりに、かつてクリーニング店があったとしても、なんら不思議ではない。この若原クリーニング店の息子、一郎は、真面目で優しくて気持ちのまっすぐな、元気な青年だ。クリーニング店の仕事でいそがしく働いている。子供のように若い藤山一郎が、この一郎という青…
初出:『映画を書く──日本映画の謎を解く』ハローケイエンターテインメント 一九九六年
底本:『映画を書く──日本映画の原風景』文春文庫 二〇〇一年
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