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エッセイ

水になった氷の悲しみ

 仕事の用件で編集者に電話をかけた。用件をめぐる話が終わると、
「ちょっと待ってね、替わります」
 と彼は言い、数秒後、
「もしもし」
 と、編集長が電話に出た。
「八時にはいつもの店にいるから、暇なら来なさい」
 と、彼は言った。
 一九六五年、二十代なかばの僕は、四ツ谷駅前の電話ボックスのなかにいた。その日の僕は夕方まで仕事の予定があったが、夕食の時間をとったとしても、八時には暇になっているはずだ、と思った。僕は店の名を確認した。
底本:『白いプラスティックのフォーク──食は自分を作ったか』NHK出版 2005年

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